新・群馬県総合計画(基本計画)
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120 第5章 地域の土壌と施策展望   おはらき自然文化里沼(日本遺産)人々が沼に近づき集う中で、暮らしと結びつき、生業や文化と共生してきた沼を「里沼」といいます。里沼は、沼ごとに特性が異なり、里沼の原風景と信仰が共存する茂林寺沼(祈りの沼)、沼の恵みが暮らしを支えた多々良沼(実りの沼)、館林城とつつじの名勝地を守ってきた城沼(守りの沼)があり、それぞれの沼で磨き上げられた沼辺文化を味わい、体験することができます。多々良沼と城沼は、白鳥の飛来地としても知られており、白鳥が遊泳する姿を見ることができます。また、白鳥以外にも、多くの野鳥を観察することができます。多文化共生の進む地域当地域は、外国人住民が全人口の約19%を占める大泉町をはじめ、60カ国約■ ■■■■人の多くの外国人住民が暮らしています。多様な言語・文化・習慣の中、相互理解や交流を深め、行政と関係団体が連携して、多文化共生が進められています。歴史産業地域の土壌邑楽館林地域の土壌と施策展望市町村:館林市、板倉町、明和町、千代田町、大泉町、邑楽町域内人口:181.2千人 / 域内面積:193.3㎢恵まれた自然環境、立地条件南に利根川、北に渡良瀬川、東には渡良瀬遊水地があり、暮らしや産業活動の基盤となる土地や水資源、平地林などの豊かな緑に恵まれています。また、全体がほぼ平坦地で、県内で最も東京に近く60■70■■圏内に位置しており、埼玉県、茨城県、栃木県と近接していることから、生活や産業面等で相互に深くつながっています。於波良岐が形成した“恵みのネットワーク”当地域は、かつて「於波良岐」と呼ばれ、豊かな水が肥沃な穀倉地帯を産んできました。在郷の村々の“恵み”は館林藩領や天領として近世期の幕藩体制を支えました。このネットワークを基盤として、街道や水運が整備され、城下向けの青物・果物を栽培する近郊農業等も発達し、生産流通活動が活発になり、庶民文化が開花しました。水との共生利根川中流域の左岸に沿ったこの地域は、古くから水運の拠点として栄えてきました。千代田町の水上を渡る県道「赤岩渡船」のある赤岩河岸は、江戸時代には各地から物資が集まる重要な役割を果たしていました。また、水の恵みを受ける一方で、洪水に悩まされ、水との共生を図ってきた歴史があります。板倉町に残る水塚・揚舟は、洪水時に人や財産を避難させるために使用されてきました。美しい花々桜・つつじ・藤・花菖蒲・花ハスなど、美しい花々が咲きそろう名所を数多く有する、美しい景観を持つ地域です。また、明和町はシクラメン・カーネーションの一大産地でもあります。多彩な食文化良質な小麦やそばがとれることから、館林市のうどんや邑楽町のそばをはじめ、粉食文化が発達しています。館林市で開催される「麺-1グランプリ■■館林」は、日本最大級の麺グルメイベントです。豊かな水と大地の恵みを受け、なまずなどの川魚料理、梨、白菜、地酒など多彩な特産品が育まれました。外国人住民が多く住む大泉町では、ブラジル、ペルー、インド、ネパール、トルコなど、国際色豊かな本場の料理を楽しむことができます。農業と工業が高度に一体化して発展した地域東京圏に近いという地理的優位性や交通基盤の整備により、農業・工業など多様な産業がバランス良く発達しています。早場米や米麦の二毛作など、県内有数の穀倉地帯であるほか、きゅうり、にがうりは全国的な産地となっています。道路網が充実し、水資源にも恵まれていることから食品企業等多くの企業が進出し、県内有数のものづくり拠点となっています。

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