新・群馬県総合計画(基本計画)
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9  で考え、「一人ひとりの幸福」、「社会全体の幸福」、「将来世代の幸福」という3つの幸福を目指すこととしました。 ■■■年の群馬はこの3つの幸福が調和した社会です。■■「一人ひとりの幸福」とは、多様な幸福のあり方を実現する、さまざまな価値観に寛容な社会を目指すことです。20世紀には、右肩上がりの経済成長を前提に、一人ひとりの幸福にはある程度の決まった型がありました。終身雇用を前提にした仕事と標準的な家族の形、それぞれの役割に応じた幸福のひな形のようなものがありました。しかし、現代ではこれらの前提が崩れ、価値観が多様化しています。一人ひとりにとって幸福のあり方は多様であり、ひとりの人の中にも複数の幸福のあり方が共存しているのではないでしょうか。20年後の群馬県は、県民の一人ひとりが思い思いの幸せを感じることができる、多様な価値観に寛容な社会を目指します。■■「社会全体の幸福」とは、社会全体で見たときに誰かの幸せが誰かの不幸につながることを防ぎ、多様な県民が誰一人取り残されることなく幸福を感じられる社会を目指すことです。ここでは県民の多様性がポイントです。20世紀的な画一的県民像から、多様な県民へ、これからの20年間には多様性が深まり、県民の定義にも変化が生じると考えています。■■■■■への関心の高まりや、いわゆる関係人口や外国人の地域社会での存在感など少しずつその兆候を見ることができます。さらに今後20年の社会の変化の中で、現時点では想定していないようなマイノリティへの配慮が必要になるかもしれません。これら多様な県民が、誰一人取り残されることなく地域社会で活躍し幸福を感じられる社会を目指します。■■「将来世代の幸福」とは、現代に生きる私たちの幸福が、将来世代の不幸を招くことがない社会を目指すことです。常に目の前の成長や配分の最大化を目指してきた20世紀のとらえ方では、将来世代の幸福について考える余地がありませんでした。 ■■■年の群馬

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