新・群馬県総合計画(基本計画)
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102 第5章 地域の土壌と施策展望   渋川市赤城町の「上三原田の歌舞伎舞台」は、文政2年(■■■■)創建とされており、桁行30尺5寸、梁間21尺の寄棟造り茅葺の建物となっています。小規模ながら近代劇場の舞台機構に通じる機構を具備しているなど、全国にも類を見ない幾つもの特徴的な機構を有しており、国重要有形民俗文化財に指定されています。上三原田自治会の全住民が「上三原田歌舞伎舞台操作伝承委員会」に加入しており、舞台の維持・運営に取り組むなど、地域ぐるみで操作伝承に取り組んでいます。自然歴史文化奇祭へそ祭り「日本のまんなか渋川へそ祭り」は、渋川市が日本列島を円で囲った中心にあることから、「日本のへそ」を起爆剤にまちの活性化を図るため、昭和59年から開催しています。お腹に大きな顔を描いて「へそ出せ、ヨイヨイ」の掛け声に合わせて踊りながらパレードするユニークなお祭りで、夏の風物詩になっています。メインイベントの「へそ踊りパレード」には、誰でも飛び入り参加できます。産業地域の土壌北群馬・渋川地域の土壌と施策展望市町村:渋川市、榛東村、吉岡町域内人口:113.2千人 / 域内面積 288.7㎢ 豊かな自然環境北群馬・渋川地域は、群馬県のほぼ中央部に位置しており、赤城山、榛名山、子持山、小野子山に抱かれ、利根川と吾妻川が合流する、水と緑にあふれる自然豊かな地域です。県央地域や首都圏から県北西部への玄関口として、交通の要衝であり、赤城山西麓、榛名山東麓に囲まれた農地では標高差を活かした中山間地農業が盛んに行われ、観光農園ではいちご、ブルーベリー、ぶどう、りんごなど、四季折々にフルーツ狩りを楽しむことができます。名湯伊香保温泉群馬県を代表する温泉地、名湯『伊香保温泉』。知名度は全国区。上毛かるたでも「伊香保温泉日本の名湯」と詠まれています。万葉集の東歌の中にも登場するなど、歴史の古さを物語っています。天正4年ff■■■■■頃に形成されたと伝えられる伊香保石段街は、独特の温泉情緒を漂わせており、「伊香保石段ひな祭り」や「伊香保ハワイアンフェスティバル」など、ユニークなイベントが数多く開催されています。遺跡群等の歴史文化遺産渋川市には日本のポンペイと言われる「黒井峯遺跡」、甲着装人骨が発掘された「金井東裏遺跡」、首飾りをした古墳人や平地式建物が発見された「金井下新田遺跡」等、榛東村には多くの耳飾りが発見された「茅野遺跡」、多数の埴輪が出土している「高塚古墳」、吉岡町には正八角形をした「三津屋古墳」や「南下古墳群」など、多くの貴重な歴史遺産があります。近代こけし(創作こけし)産地昭和20年代に前橋市で誕生した「近代こけし」は「創作こけし」とも呼ばれ、自由自在な形を特徴としています。群馬県は全国一の生産量を誇る「創作こけし」の産地であり、全国の6~7割が生産されています。北群馬・渋川地域にも多くのこけし職人が工房を構え、独創的でオリジナリティあふれるこけしを製作しています。最近では海外へのお土産品としての人気も高まっているなど、国内外で高い評価を得ています。上三原田の歌舞伎舞台自然散策の宝庫首都圏自然歩道関東ふれあいの道や伊香保森林公園など、自然を活かした散策道や遊歩道が整備され、四季を通じて豊かな自然や歴史遺産を楽しむことができます。周辺の山々には登山道が整備され、季節を問わず、多くのハイカーでにぎわっています。また、船尾滝や日本の滝百選にも選ばれている棚下不動の滝など、滝の近くまで遊歩道が完備されダイナミックな流れを鑑賞することができます。桐生・みどり地域の将来展望

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